お店

【cafe COLOHA】那須と東京を食でつなぐ、カフェコロハに行ってきた!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

昨年まで、那須町芦野で「お里カフェ遊行茶屋」を経営していた新川夏澄さんが、今年6月、東京都内に新鮮な那須の食材を扱うカフェを作ったというので行ってきました。

 

電車に乗ってカフェコロハに行くには

京浜東北線の大井町で、東急大井町線に乗り換えて、二駅目の戸越公園駅で降ります。

電車を降りて、改札を出ると、右手に踏切があるので、踏切を越えると、一昔前まではどこにでもあった私鉄沿線の小さな商店街が続いています。

商店街の小道を一分ほど歩くと、左手に見える、3階建ての小さなビルの1階がカフェコロハでした。
コロハのはす向かいには今どき珍しいタバコ屋さんの店舗もあって、全体的にノスタルジックムード漂う商店街の一角にありました。

 

オススメのランチプレートを食べてみました。

日曜日には一番混雑しそうな12時台を避けて、14時少し前に店に来ました。
ガラス張りの引き戸を開けて、中に入ると、少し遅めの時間帯なのに、まだ大勢のお客さんが残っています。
店内の照明は必要最小限に抑えられていて、窓際の大きなテーブル席には冬のおひさまの優しい光がが降り注いでいるから、とても気持ちよさそう。家族連れで食事をするには、ぴったりな感じです。

落ち着いた雰囲気の奥の小さなテーブル席では、読書をしたり、仕事をしたり、お客さんがそれぞれ、思い思いのスタイルでくつろいでいます。

小さなお店で、隣席との間に仕切りもないので、お客さんのしゃべり声でにぎやかな店内ですが、ラテン系の軽快なBGMが、大きすぎず、小さすぎず、絶妙の音量で、店内のざわめきを和らげています。

だんだん、店の雰囲気にもなれて、店内をキョロキョロ見回すと、藝大出身の夏澄さんのお店らしく、その日は「クジャクとパンダのイロジカケ」という作品展をやっていました。

イラスト入りの看板も夏澄さんらしくて、目を惹きます。

栃木県でとれた野生のイノシシ肉なども、最近扱い始めたそうです。

お酒に造詣の深い夏澄さんらしく、アルコール類も各種取りそろえています。

メニューをみせてもらうと、そこはもう、那須にゆかりのある食材のオンパレード。
たとえば、夏澄さんのお母さんが作る季節の無農薬野菜や実家で仕込んだ無添加味噌。
お父さんが採ってくる里の天然の食材【例】春:竹の子、山菜、夏:ミョウガ、秋:栗、ゆず、柿などなど。叔母さんが作っている無農薬の季節のハーブ。
那須の農家さんから直接仕入れる減農薬栽培玄米(店で毎日精米しているそうです)。
那須で一から手づくりしたスパイスカレー、タコミート、サルサソースなどを使ったお料理の数々。

毎週、那須から届く農産物

イノシシのジビエハンバーグ

生春巻き 塩麹スイートチリソース

スパイスカレー

さらには、夏澄さんのパートナー真巳さんが自家焙煎したコーヒーをはじめ、南アフリカのワイルド・ルイボスティ「マザーアース」や、那須高原のハーブ専門店花薄荷さんのハーブティといったドリンク類にも那須へのこだわりが感じられます。
そのなかから、ランチタイムいちばんのオススメだという日替わりのランチプレートをチョイスしました。

ランチプレートの9品は、どれもおいしかったのですが、なかでもラフテーのせ雑穀ご飯とエビ芋の唐揚げ(ゆずみそ付き)が絶品でした。
そして、揚げ物が3品入っているのに、全く胃もたれせずにペロリと食べられます。

提供される野菜の鮮度が高いから、甘味があって美味しいのです。
食べているうちに、自分のカラダの中に、清らかな生命力が入ってゆく感じです。
食後に飲んだ真己さんのオリジナルブレンドコーヒーも、苦すぎず、爽やかな味で、カラダに優しい料理とよくマッチしてます。

 

東京で始めた新しい店にかける夏澄さんの思いとは

夏澄さんは2011年の東日本大震災を期に、東京での活動を打ち切って、那須にUターンしました。
そして、2018年10月まで、那須という地域にこだわり、地産地消を旗印に ふるさと芦野で自ら立ち上げた 遊行茶屋を切り盛りしていました。

その時期の活躍ぶりは「栃ナビ」というサイトで詳しく紹介されています。

栃ナビ「輝く女性のヒミツ 第2回」

彼女の代名詞とも言える遊行茶屋を店じまいした後、那須町地域おこし協力隊員のご主人真己さんと協力しながら、すぐに那須で新しい活動を始めると思っていましたが、次の仕事として、彼女はなぜ、カフェコロハのしごとを始めたのか、話を聞きました。

「学生時代から東京でずっと働いてきて、久しぶりに那須に戻って7年間、自分では田舎でひっそりと働いているイメージだったけど、その7年間の経験が大きかったことをいま、実感しています。」

「以前台東区の古民家アート・スペースそら塾で働いていた時も、那須の野菜を調理していたのですが、実家から送ってくれる野菜をつかっていただけで、送る人任せ。自分で野菜を選ぶ力はありませんでした。逆にそのころはお客様に教えられるコトがよくありました。『この野菜、今の時期しか食べられないのよね。ありがとう。』なんて感じで。那須に帰って隣に野菜の直売所があった遊行茶屋で野菜を学びました。」

「東京には季節がないって話、したことありましたっけ。わたしが那須から東京に来て、感じたのは、東京には旬がない。だから、季節感もない。あらゆる野菜が一年中、スーパーに並んでる。那須では、季節がハッキリしてます。特にスーパーがない芦野では、冬にトマトは食べないし、夏に大根は食べません。芦野の人たちには当たり前の食生活が、東京ではたいへんぜいたくなことになるんです。」

「東京には東京の生き方。那須には那須の生き方があり、仕事一つとっても、自然相手の農家さんと、自然に左右されないお仕事をされてる方と、考え方も文化も随分違います。ただ、都会も田舎もどちらが良くてどちらが悪いとも言えないと思います。」

「四季折々に地元で採れた栄養豊富な野菜を食べる。それが一番カラダにもいいと思います。東京の人にも季節感を感じて欲しい。そう願いながら、季節感を表現することに力を注いでいます。
野菜の味はもちろんですが、都会の人たちに、季節や旬を大事にする考え方を伝えられたらと思います。」

「今、店長という肩書きで東京のど真ん中でお店をやっていますが、これだけ溢れている飲食店の中でコロハという店を選んできてくださるお客様がいるということが単純に本当に嬉しいし、那須を知ってもらえたり、季節の野菜に価値を見いだしてくれる方が増えることにやりがいを感じています。
今回のコロハでの経験は、もちろん後々那須という土地で活かされるかもしれないし、日本という国で活かされることかもしれないと思うのです。これからもわたしの使命に従って、やれることを最大限、この東京という土地で、そして那須で表現していけたら良いなと思っています。」

 

Cafe COLOHA (カフェ コロハ)

〒142-0041 東京都品川区戸越5-6-8
(大井町線 戸越公園駅 北口 徒歩2分 )
TEL 070-2839-8205
URL https://www.568cafe.com/

 

最後に

最後に、お店をプロデュースするという体験をした夏澄さんが、数ヶ月後那須に戻って、ご主人真己さんと協力しながら、那須で始める新しい活動を紹介します。

彼女の長年のテーマである「この地域で採れるお米や野菜の美味しさ、育まれてきた伝統や自然、農業のある暮らしといったかけがえのない文化を次世代を担う子どもたちや若者、子育て世代に体験してもらい地域を愛するきっかけになってほしい。」という思いを実現するため『昔ながらの工法で建築された築120年の牛舎をリノベーションし、これらを体験できる場をつくり次世代へ繋ぐプロジェクト』ということで、この空間作りが夏澄さんの活動の集大成なのかもしれません。

詳しくは下記のリンクをご覧下さい。

築120年の牛舎をリノベーションし、那須の地産地消の食や文化、伝統を次世代に繋げる場として蘇らせたい!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る