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【アートビオトープ那須】横沢エリアに佇む、豊かな自然とアートを楽しめる空間

こんにちは!那須に移住して2年3ヶ月!自称那須観光大使こんどうあゆです!紅葉シーズンも過ぎあっという間に冬の景色になってきた那須高原。わたしも3回目の冬支度を始めました。

毎年、驚くほど多忙な師走シーズンになってしまうので、この冬はのんびりと那須を知って楽しんでみたい気持ちがあります。

那須は横沢エリアに佇む、豊かな自然とアートを楽しめる、アートビオトープ那須をご存知ですか?那須に移住する前にも訪れたこともありましたが、施設名に”アート”というキーワードが入っていることもあり、なんとなく敷居が高い(アートに詳しい人が行く場所!のような、、、)印象をもったこちらの施設。

この度、素敵なご縁があって代表取締役 社長の北山実優さんにインタビューさせていただきました。エレガントでチャーミングな実優さんのお話を聞いていたら「もっと気軽に訪れてみたい!」という気持ちになりました。今回は実優さんのインタビューとアートビオトープ那須でのこれまでのイベントなどをたっぷりご紹介させていただきます。

アートビオトープ那須とは?

アートビオトープ那須は横沢地区にある施設。

敷地内はレジデンスとスイートヴィラという宿泊施設の他に宿泊者以外の方も利用できるレストランやカフェ、建築家の石上純也さんが手がけた「水庭」があり、様々なメディアでも取り上げられるスポットです。

artbiotopは、来るべきアートのための小さな苗床です。
あらゆるものが親和して、ゆるやかに循環している、
一つの生命圏です。
陽光と、雨と、風と、熱と、冷気と、
草木と、花と、木々と、果実と、
朝露と、夕べの静けさと、星をちりばめた夜空と。
ここでは、沈黙と孤独こそが、最上の贈与。
すべてが、分かち合うべき、生き物の獲り分です。
artbiotopで、思いきり耕してください、
じぶんの畑を、じぶんの手で。

https://www.artbiotop.jp

代表取締役 社長 北山実優さんインタビュー

那須にお住いの方も、観光で遊びに来られる方も”アートビオトープ那須”と聞いてどのようなイメージをお持ちですか?「施設名を聞いたことはあるけど、アートに詳しくないし、なかなか足を踏み入れづらい! ”水庭”というキーワードは目にするけど、そこで何ができるのかしら!」という印象を持たれる方も多いのではないかと思います。

実はわたしもその中のひとり。今回インタビューをさせていただく前は私なんぞがその世界観を理解できるのか?という不安もありましたが代表取締役 社長 北山実優さんと初めてお話し、上品で可愛らしい実優さんの雰囲気にアートビオトープ那須をもっと知りたい!という気持ちが湧いてきました。

まずは簡単に実優さんのプロフィールです。

ご両親共に経営者という家庭で育った実優さんは幼い頃から女性の自立を意識し、技術を身につけながら人に携わることができる仕事として医師を目指していました。最終的には教育学部へ行ったものの、画一的な教育にはなかなか興味を持てず、オルタナティブな教育、場所づくりに興味が湧き、ご両親の会社に入り文化事業に携わっていたそうです。

ここまで色々お話を伺っているだけでも、興味津々のわたくしです。

あゆ:実優さんの目指していることを一言でいうと?

実優さん:一言ではなかなか説明しづらい部分もあるけど、しいていうならば文化で支える「生きる力」や「学び」に繋がる場づくりかな〜

ご両親の会社に入った当時、お母様が牽引する自然とアートの調和を目指した文化事業では、ギャラリーはじめ、アートや豊かさを大切にした言わばスモールブティックホテルを経営されていました。今でこそ、こういったホテルは主流となっていますが、今から40年ほど前では先駆け。“アートへの関心の始まりはお母様の影響” という実優さん。文化事業での経験も知らないことがいっぱいで、刺激が満載だったそうです。実優さんの多様な経歴がこの場の雰囲気をつくっているのだなと思いました。

あゆ:では改めまして、アートビオトープ那須の話をお聞かせください。まずはアートビオトープ那須とは、どんなところなのでしょうか?

実優さん:アートビオトープ(那須)には、宿泊いただけるゲストルームはスイートヴィラ とレジデンスの他、大地の恵みを生かした食事を楽しめるレストラン、ギャラリーを併設したカフェ、専門のスタッフによるガラス工芸や陶芸の体験工房、そして散策が楽しめる水庭があります。
日帰りでももちろんお楽しみいただけますが、ぜひ日常の忙しさ、喧騒から離れ、制作に没頭したり、自然に包まれながらゆっくりと滞在いただきたいです。

宿泊のプランとしては短期ならスイートヴィラ

スイートヴィラへ続く道です

長期の場合はレジデンス

レジデンスの外観

がお勧めです。2泊ぐらいするとやっと心と身体のリズムが整ってくると思います。

あゆ:このところ長くお休みを取ることに抵抗がなくなっている方も多いですよね。わたしもお休みを取るときはなるべく長期でとるようにしています。場所によっては民泊も利用しながらその土地や宿泊先に馴染むことを意識しています。

実優さん:私たちのような宿泊施設はお部屋だけ利用いただくというより、運営に人が関わっている、スタッフがいることも醍醐味であったりもします。
アートビオトープ那須のコンシェルジュは頼まれるのが好き。是非コミュニケーションをとって、色々リクエストいただけたらうれしいです。

あゆ:旅は、場所はもちろんですが、”あそこにいるあの人に会う”など、そこにいる人との思い出もありますよね。それでは次に水庭についてお聞かせください。

と、その前に水庭プロジェクトが始まるきっかけにもなったアートビオトープ那須で開催されているイベント、山のシューレをご紹介いたします。

2008年にスタートした山の学校「山のシューレ」

この横沢エリアを「美しい芸術家コロニー・美しい村にしたい」というお母様の想いから創業された「二期倶楽部」に繋がる、横沢アートコロニーを象徴するテンポラリーな山の学校です。2008年に始まった1年に1回開催され、老若男女国籍を問わず多様な人々が集まり、寝食を共にし、人や自然の叡智を学びます。ジャンルの異なるエリアで活躍されている方々にご参画いただき、座学やワークショップ、施設内では那須の生産者さんたちがあつまる”横沢マルシェ“もオープンしているそうです。

実優さん:山のシューレは毎年夏のシーズンに開催するのですが、毎回大雨に見舞われる、、、スタッフのみんなに“タイトルを雨のシューレにしませんか?”と言われるほど!これまで14回開催していますが、10年目に初めて晴れました。

あゆ:マルシェが盛んな那須界隈ですが、14年前からこのようなイベントを開催されているとは驚きです。お話を伺っていると、自然の豊かさを探求する時間や場所づくりなど、発想の何もかもが最先端!今の時代に必要なことがずっと前から繰り広げられていたのですね。実優さんが大切しているオルタナティブな場所づくりというキーワードが強く伝わってきます。でもプログラム、内容が難しそうです、、、

実優さん:今の時代、様々なことがわかりやすい方向に走る傾向にあると思います。アートや自然の世界にしても、どのジャンルでも、最初は難しくてわからないと思っても、何か自分の興味のまま少しでも深めてみると色々な刺激を受けます。その中でまた関連する本を読んだりしながら、自分なりの好奇心を深められる。こんな本質的な学び、知的な旅のきっかけになれば、と願っています。

あゆ:私自身、日常生活の中において効率や答えを求めがちなので、お休みをとるときはそういった答えのないところへの探究心みたいなものはすごくありますね〜。とはいえ、まだまだ私が踏み入れるには敷居が高い感覚もありますが、、、

実優さん:全然!是非お気軽に参加してください!私だってわからないことは専門家の方から教えていただいたりしています。それぞれの出会いや学び、気づきを楽しんでいただけたら嬉しいです。

これまでの山のシューレをご紹介

こちらには2008年からの開催がすべてアーカイブされています!(すごい)

山のシューレとは?

2008年から栃木県那須高原山麓・横沢地区で毎年開催されている「山のシューレ」は、各界で活躍する方々を講師に招き、幅広い年代に向けて様々なプログラムを展開しています。テーマは自然、美術、哲学、経済学、文学、生物学、デザイン、音楽、建築学など多岐に亘り、講師と受講者が職業や領域、国境を超えて集い、交感する場所として、今では全国から多くの参加者が集まる人気イベントとなっています。

https://www.schuleimberg.com

山のシューレの延長から始まった「水庭」

2008年から続く人や自然の叡智を学ぶための山のシューレ。年に1回開催していく中で「自然の叡智と人の叡智」というテーマを形にしたいね”というところから始まった「庭」プロジェクト。水庭計画は、完成までに4年の年月がかかりました。水庭についての詳しい情報はこちらをご覧ください。

あゆ:非常に初心者な質問なのですが、、、水庭に訪れる方はどんなことをして楽しまれているのですか?都心から自然を求めに来る人って提案がないと何をしたら良いかわからない方も多い気がします。

実優さん:ただ静かに歩いてみてください。時々立ち止まったり、深呼吸してみたり、耳をすませてみたり、五感を開いて楽しんでいただきたいです。いろんな時間に体験いただくのもよいかなと思います。ご宿泊の方では、長い時間座って本を読んでいる方もいます。
入場は、宿泊されている方は自由に入っていただけますが、外来のゲストの方はいくつかのツアー時間にあわせてご案内しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

実優さんのインタビューの後、早速水庭を歩いてみました。

水面に反射する水庭の景色。上下逆に撮影。

ちょうど西日が差す時間。水面に力強い太陽の光が映し出されました。たくさんの水面から太陽を見るなんて初めての経験!水庭をぐるぐる回りながら、反射する光を存分に浴びました。インタビュー中は、どうやって過ごすのですか?なんて質問をしてしまいましたが、実際に足を踏み入れて見ると、時間や季節関係なくその瞬間の美しさを堪能できるのだなと思いました。すっかりパワーチャージされた感覚。これから冬のシーズン。雪の景色もみてみたい!と思いました。 

アートビオトープ那須を楽しむ

水庭だけでなく、アートビオトープ那須で体験できることをいくつかご紹介します。

CAFE KANTAN

施設内入ってすぐ、ギャラリーも併設したCAFE KANTANでは朝食からディナーまで楽しむことができます。営業時間などはこちらをご覧ください。

GLASS STUDIO

吹きガラスやサンドキャストなど、様々な作品づくりに挑戦することができます。

営業時間や料金などはこちらをご覧ください。

オルタナティブな場所づくり

海外の文化や言語に触れる機会の多いワールドワイドな実優さんは各国大使館のご夫人方ワークショップやイベントなども開催しています。

 

9月に開催された「大使夫人会. ビエンナーレ2 花よ!歌よ!2022」イベントのお写真を一部ご紹介いたします。

“エレガントでチャーミング”なんて表現を使ってしまいましたが学生時代から”オルタナティブな場所づくり”を意識し、今の時代に大切なことを何年も前から具現化されている実優さんのお話にワクワクが止まりませんでした。

アートビオトープ那須では、今回ご紹介したこと以外にも様々な催しが行われています。これからの冬シーズン、那須で静かにアートや空間を楽しむ時間を取られてみてはいかがでしょうか。

実優さん今回はたくさんのお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!

 

アートビオトープ那須

〒325-0303
栃木県那須郡那須町高久乙道上2294-3

WEB:https://www.artbiotop.jp/

ご予約:https://www.artbiotop.jp/reserve/

   

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