こんにちは!ライターのミツキです。
私の趣味……それは、雑貨や古着を探すこと!
思いもよらないデザインや 色の組み合わせ、
セレクトされたアイテムに秘められた エピソードの数々……
雑貨や古着にはワクワクがぎゅっと詰まっています。
それらに出会う事こそが、私の生きるエネルギーなのです!
今回はそんな私の、大大大好きな『推し店』のひとつ、
那須湯本にある『TURBO』を紹介します。
あなたにとっても、素敵な出会いとなりますように!
目次
TURBOに行ってみよう!
那須 IC から、那須連山に向かって那須街道を上がります。
一軒茶屋のコンビニを通り過ぎて、更に道なりに進んでいきましょう!
すると、シルバーフレームにミントグリーンの内装が覗く、素敵なお店が右手に現れます。
店内に入った瞬間に飛び込んでくるのは、カラフルな色、色、色!
視界を埋め尽くす、個性豊かなアイテムの数々!
こ、これは……ワクワクがいっぱいだ~~!!
TURBOは、オランダを中心としたヨーロッパのアンティーク雑貨、洋服、アクセサリー等を取り扱っているセレクトショップです。
お店の商品は、オーナーの伊藤さんが実際にオランダに行って買い付けするそう。
その一点一点に、ぎゅんと惹かれる魅力があります……♡
オランダ雑貨のエピソード
さてさて、店内に飾られているアイテムを撮影した、こちらの写真をご覧ください。
……どこか、『物語』の気配がしませんか?
この飾り方の背景には、アイテムへの愛があるはず。
そして愛おしいアイテムたる エピソードがあるに違いない!
ということで、早速オーナーの伊藤さんに、アイテムとの出会いのエピソードを聞いてみました。
①アムステルダムのテディベア
アムステルダム(オランダの首都)で出会ったこちらのぬいぐるみ。
とある家具屋のおじさんに大切にされていたものだそうです。
もともとは息子さんのために作られた、手作りのぬいぐるみでしたが、今や息子さんも大人になり、長い間お店に飾られたままとなっていました。
伊藤さんは最初にこのぬいぐるみに出会ったとき、その素敵な姿に一目惚れ!
購入しようと掛け合ってみたものの、
「いいぬいぐるみだろう!でも流石に売れないなあ」とおじさんに断られてしまいました。
月日が経ったある日、ぬいぐるみを諦めきれなかった伊藤さんは、再びそのお店を訪れました。
すると、家具屋のおじさんから、お店を畳むことを聞かされたそうです。
そこで伊藤さんがもう一度ぬいぐるみについて交渉すると、おじさんはこう話してくれました。
「お前、本当にこのクマが好きなんだな。
預けるよ、お前だったら大切にしてくれるだろうから。」
こんな経緯で、TURBOの『看板クマ』の一匹となった彼。
彼に被せられた トレードマークの赤い帽子には、伊藤さんの手によって、
アムステルダム市の紋章であるスリークロスのワッペンがつけられています。
②アフガニスタンの民族衣装
オランダは昔から、低地で水地が多いという地理的特性を活かしながら、
自由な貿易港として発展してきたそうです。
その歴史から、世界各国の異文化が集まり共存しているため、
『自由と寛容の国』だと称されることがあります。
オランダに集まる多種多様な衣服は、そんな文化の象徴のひとつ。
こちらの民族衣装は、アムステルダムにあったアフガニスタンの民族衣装を取り扱うお店で出会ったそうです。
この伝統的な柄は、すべて手刺繍によって作られています!
完成までにどれだけの時間がかかったのでしょう……。
アムステルダムは、物価が高く、また社会的情勢によって仕入れ状況が左右されることも多いため、お店を長く続けるのが難しい、という背景があるそうです。
この服を手に入れたお店もその一つで、今はもうありません。
まさに一期一会を体現したようなアイテムです。
エピソードを知ると、更に愛着が湧きますね……!
このような物語が アイテムの一つ一つに秘められているのが、TURBOの魅力の一つなのです。
桜をつくろう。染め花ワークショップ体験!
TURBOの魅力はまだまだあります!
こちらの写真をご覧ください。
標本のように飾られた花が美しい
お店を彩るこちらのフラワーアレンジメントは、
TURBOのオーナーでアーティストでもある、伊藤貴之さんの作品なのです!
これらの作品に使用されている花……
『生花』ではなく、染色した布からつくられています。
植物らしい生々しさと 繊細さの共存……
まるで生きているようにしか見えない!
こちらの染め花……
実は、TURBOでつくれちゃいます!!
TURBOでは、生地を使ってつくる染め花のワークショップを開催しています。
※ワークショップは事前予約制です。詳細はこちら!
早速私も、染め花づくりにチャレンジ!
今回は春を残すように『桜』を作ってみます。果たしてうまくできるでしょうか?
染め花づくり体験レポ!
専用の染色液で色付けして……
ワイヤーを挟んで、貼り合わせて……
コテで形付けをします。
つくったパーツを組み合わせたら……?
できた~~!!!
作り方を丁寧に教えてくださったので、
ぶきっちょな私でも 可愛くつくることができました!
私は部屋に飾れるように そのままにしましたが、
ブローチやピアスなど、アクセサリーに加工することもできるそうです。
これはいろんな花で作りたくなっちゃうなあ…!!
TURBOがめざす、場所のかたち
アーティストで『TURBO』オーナーである伊藤さんは、那須の豊かな自然の中で生まれ育ちました。その後、10代の時に上京して デザイナーとして働きながら、アートを中心とした様々な文化を学んでいたそうです。
そんな伊藤さんが『TURBO』を開いたのは13年前のこと。
なぜ、20年近く続けてきた上京生活をやめ、那須で活動することを選んだのでしょうか?
伊藤さんへのインタビューをまとめてみました。
那須の良さも、オランダの良さも知ってほしい。そのために、作家として・お店のオーナーとして「長く続ける」ことを選んだ。
―上京して強く実感したのは、那須は自然が多くて空気も良くて、素晴らしい場所だということ。最近はコロナのこともあって、改めて「なんて当たり前のことが素晴らしいんだろう」って感じてるよ。
色んな人、特に物作りや服やアートが好きな人に『那須に来てもらいたい』って思ってたし、今でも思ってるんだ。
10年以上前、都会で十分学んできたなあ……と思っていたところで、親が経営していた那須湯本のガソリンスタンドが閉店することになった。すごいタイミングだよね。だからお店の跡地を活用して、作家としての作業場所をつくることにした。ただ、都会ではアトリエだけでも成り立つけど、この場所だと「何やってるの?」になってしまう。だから『物をつくりながら、お店もやる』ことで長く続けることができるようにしたんだ。
どんなお店にするかはあまり悩まなかったね。上京生活中にオランダに関わるきっかけがあって、『いいな』って思って何度も足を運んでたんだ。そうしているうちに、現地の友人やお店との繋がりがどんどん広がっていった。
オランダって、人も物も とにかく自由なんだよね。それがすごく僕に合ってた。だから、オランダの良さを知ってもらえるようなお店にしようと思ったんだ。
買い付けの時はお店だけじゃなく、ジャンク品が売られる蚤の市とかにも行くよ。『うわー、やべー!』っていうファーストインプレッションを大事にしながら、その価値を見直すように買い付ける。一つ一つの物には魂が入っていると思っているし、時代を超えていい物って必ず残っていくから。
『流行』じゃないのよ。作家活動の中でも「もっと名前を売ればいいじゃん」と言われたこともあったけど、ブームが去ったら見向きもされないのは自分としてはイヤだなと思ってて。50年先でも『すごい面白いな』『かっこいいな』と思えるようなものを、自分なりに選んでいるし、つくっている。作家とお店のオーナー、どっちもプロフェッショナルでいたいから、そのバランスを大事にしている。
だから、ずっとココでやっているんだ。
まとめ
那須湯本にある『TURBO』は、オランダを中心としたヨーロッパのアンティーク雑貨・洋服・アクセサリーや、国内を含めた様々なアーティストの作品などを取り扱う唯一無二のセレクトショップです。商品はオーナーが一つ一つ買い付けており、そ の飾り方にもこだわりや愛が感じられます。
また、オーナーの伊藤貴之さんはアーティストとして活動しており、お店では染め花のフラワーアレンジメント作品などを制作・展示しています。
さらに、伊藤さんに教えていただきながら作品をつくるワークショップもできます♪世界に一つだけの花ができあがっていくワクワク感は格別ですよ!
ちなみに『TURBO』は今年で14年目。
昨年冬に壁を塗り直して内装を変え、リニューアルしました!
ぜひ、この機会に足を運んでみてください♪
今だからこそ訪れたい、
『日常を彩るきっかけ』に出会えるお店。
あなたも那須で、『カラフル』な世界に出会ってみませんか?
TURBO
住所:〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本206
TEL:0287-76-3152
営業時間:12:30~19:00
定休日:水曜日
メール:turbo@rondo.ocn.ne.jp
HP:turbo15.com〇ワークショップについて
※電話またはメールでの事前予約が必要です。実施予定日から1週間以上前の予約が目安です。
※1回につき3,000円~ がかかります。(作品の大きさやアクセサリーパーツの有無によって変動することがあります)
※アクセサリーに加工したい場合は、予約の際に事前に相談しておきましょう!
※ワークショップの所要時間は2~3時間程度です。時間に余裕をもっての参加がオススメです。