那須ではじまる稲作革命!未来を創る米農家【稲作本店】

こんにちは!

那須移住歴2年目、今年自分で収穫した新米を楽しんでいる、自称那須観光大使のこんどうあゆです。

今年は田植えから収穫までの経験をしたことで、さらにお米についての興味が沸き、日本人としてお米の付き合い方をしっかり考えていきたいと思う今日この頃。食べるだけではなくて、住んでいる場所の環境や未来についても、ちゃんと知っておきたいなと思っています。

まずは現在の那須のお米について!

那須に引っ越してくる前、東京で最後に住んでいた家の近くには有名なお米マイスターのいるお店があり、そこで「こんなのが好み!」なんて言いながら、選んでもらったこともありました。しかしそこでは那須および、栃木のお米に出会ったことはありませんでした。

栃木県の中でも我らが那須エリアのお米について調べているのですがなかなか情報が出てこない〜〜

現状としては那須=お米のイメージはまだまだ薄いのかもしれません。

都道府県別・お米の生産量ランキング(2021年産)

農林水産省が公表している令和3年の稲の生産量

栃木県は8位あたりのよう。



https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/index.htm

でも、、、!私がこの秋に見た黄金色の景色はとても綺麗だったし、収穫したお米はすっごく美味しかったよ!ということだけはお伝えさせてください。

そんな中、これからの那須のお米を担うお米農家稲作本店さんにお話を伺ってきました。

お米農家「稲作本店」さんとは?

井上敬二朗さん、真梨子さんこと

井上パフじろうさん、パフまりこさんご夫婦が営む農園。

稲作を始めて150年以上の7代目農家さん。

これまでにない、まったく新しいお米専門ブランド「稲作本店」をつくるために日々奮闘されている素晴らしくパワフルなご夫婦です。

*ちなみにお二人の名前の”パフ”とはお米のお菓子、ポン菓子の別称。ですが「パワフル」略して”パフ”なのではないかと思ってしまうくらいエネルギッシュなお二人。

以前、大日向マルシェの記事にも書きましたが、

私自身、自分が口にするものはできる限りその物のヒストリーや生産背景を知りたい!タイプ。今回のインタビューでもたくさんの素晴らしいお話を伺うことができました。

稲作本店パフじろうさん、パフまりこさんのこと

早速お二人のことをご紹介。

パフまりこさん

那須町出身のパフまりこさん(お父様がもともとの農園を営まれていました)は、農業系の大学で学ばれた後、もともと興味のあったITの道へ。SEとして東京の会社で勤務。その後の転職先でパフじろうさんに出会う。

パフじろうさん

パフじろうさんは東京生まれ、神戸育ち。大学卒業後は野村證券で勤務の後、大学院で学ばれた後、議員インターン、その後の転職先でパフまりこさんに出会う。

お二人は結婚された後、2009年岡山へ移住。岡山では、ベンチャー起業勤務の後、自給自足をしながらカフェを5年間営む。その後那須にUターン。

あゆ:経歴がすごすぎて、もはや頭がついていけません、、、2009年に移住、自給自足とカフェ経営ってその当時だとかなり先駆けな感じがするのですがどんな経緯で移住されたのですか?

パフまりこさん:東京に近いところ(湘南あたり)で、八百屋さんをやりたいな〜と。那須を離れてからも、那須の農産物をどうにか世に出せないかな〜ということが度々頭をチラつかせていて、それもあってITの道に進んでいたこともあります。いずれはオンラインで販売とか、そんなことを考えていました。

パフじろうさん:そんな中、大学の時の先輩が先に岡山へ移住していたこともあって、もうそろそろ東京にいてもな〜と、もともと自給自足をしながらの生活に憧れもあったし、よし!って

あゆ:岡山での生活はどんな感じでしたか?

パフじろうさん:移住してすぐはベンチャー企業につとめ、まりこは子育てをしながら自給自足生活。最初の数年は岡山に移住したのにも関わらず、働き方がほぼ東京の頃と変わらずで、思い切って会社を辞め、カフェ経営の道へ。結局オープン準備に1年半以上かかったかな〜

パフまりこさん:どういうわけか、カフェとなった場所はもともとお米屋さんだった場所。唯一そこしか空いてなくて。笑 

あゆ:不思議なご縁を感じますね!岡山のカフェではお米にまつわるものを提供されていたのですか?

パフじろうさん:いえ!そこでは普通のカフェメニューを。カフェはおかげさまで大盛況。でも、、、岡山への移住は今考えると、あさはかだったな~と笑

パフまりこさん:失われた30代、、、笑 

あゆ:え!笑

パフまりこさん:その当時は、何をやっても自分たちが伝えたい想いが全く通じないという感じでした。自分たちなりのライフスタイルが出来ていたものの私たちはこの地で一体何をやっているのだろうと。

パフじろうさん:移住ひとつにしても、自分が人生に何を求めているかを知って選択していくことが大事だなと思います。岡山時代は常にフォルダ階層を掘り下げる日々でした。

あゆ:お米の前に、生き方の大先輩、、、ここまで聞いている中でもかなりの勢いとパワーを感じられるのですが、現在の業種とは全く別の場所で出会いながらも、お二人が同じ気持ちで走り続けていることが、そもそものすごい奇跡のような気がします。

那須へUターンし、お米農家を始める。

2018年、パフまりこさんのお父様が脳卒中で倒れ、担い手問題が発生。

ずっとやりたくないと逃げてきたお米農家を引き引き継ぐ。

そこで受けた事実。

お米って、儲からない!」

近年“お米離れ”が進んでいるお米業界。

本気で取り組もうと思えば思うほど赤字という現実。様々な自然災害にプラス、このところはコロナの影響もあり、周囲の農家さんはどんどん辞めていく。

このままいくと、お米は外国産の物を輸入する方が効率がよい!ということになり兼ねない。

それは那須だけじゃなく全国的にも危機的な状況だという。

そんな現実に直面したことによって、

お米作りというものを大切に守り、次世代に引き継がねばという思いに変わったそうです。

なんだかお二人が”田んぼ救済戦士”に見えてきました。(惚)

パフじろうさん:そんなにお米って嫌われてるの?!という観点から、日々お米の危機についてはツイートしていて、”めんどくさいやつ“って思われているかもしれないけど、3年くらいずーっと発信し続けていて。最近ではメディアにも取り上げてもらえるようになり、ちょっとずつ注目されてきた。発信している内容が、本当にここで行われていることを見てもらえるように、たんカフェだったりたんキャンといったイベントも企画している。

パフまりこさん:食べることもそうだが、環境問題もかなり深刻。田んぼがなくなることによって生体や治水にも影響がでてくる。最近頻繁に起きる洪水の被害も、田んぼが減ってきたことも原因のひとつ。

あゆ:結構大変なところにきていますよね 何から手をつけたら良いかわからないくらい。

お二人:そうなんです!

パフじろうさん:昨今はトピックへの解決策が主流になっていて、根本的な部分の解決になっていないことが多い。自然も農業もそんな簡単なことではない。僕は日本という国土が、どうやって繁栄していったかの全てが、田んぼに詰まっていると思っていて、シールを剥がして貼るみたいな対策のままでは日本全体の秩序も乱してしまう。とはいえ、たくさんの恩恵もうけている今の社会の仕組みの中でどうやってスタンスを取り入れ、生活の中にどうやって考えを取り入れてもらえるかが課題。

パフまりこさん:お米を食べることで田んぼ(環境)を守れますよって!こっちを食べる方がクールだよ!って思えるような買いやすい、欲しいと思ってもらえるものを作っていきたいなと考えています。

あゆ:近くにそういった考えを持っている方がいることが救いです。わたしには何ができるかはわかりませんが、、、応援していきたいです!!!!!!

「米を作るな、未来を創れ!」

インタビューを終えた時、なんだが身体が熱くなってきてしまった私。
(人の話を聞いて発汗するって、新感覚!!!!)お二人の熱い想いを身体全体で受けとった気がしました。

私には何ができるのだろう?日々那須の景色を見ながらそんなことを考える。

食べるだけではなくて、住んでいる場所の環境や未来の課題。現在30代のわたしが現役でいる間には到底解決できないことなのかもしれない。

お二人のお話を聞いたことで、これまでそんなにピンときていなかった

“未来を担う子供たちにつないでいくこと”

に少しずつでも携わっていきたいなと思いました。

そんなお二人が掲げる稲作革命のテーマ

「米を作るな、未来を創れ!」

世界一「効率的」な農業ではないかもしれない。世界一「おいしい」わけではないかもしれない。

でも、世界一「愛される」お米ブランドにはなれるんじゃないか。

お米をつくる人と、たべる人が一緒につくる「稲作の未来」

https://farm1739.com

私自身2021年は、積極的に関わったお米というキーワード。今後もいろんな角度から世に伝えていけたら良いなと思っています。(だってーお米が好きだし、季節によって色を変える田園風景が好き!これがなくなったら嫌だ!)

井上パフじろうさん、パフまりこさん、素晴らしい気づきの時間とお話をありがとうございました!

稲作本店の取り組み

最後に、稲作本店さんがお米を販売する以外で提案している取り組みををご紹介!

田んぼでキャンプ 田んCAMP!

今季はもう終了してしまいましたが

田んぼというフィールドで、過ごす新感覚キャンプです!来季の再開が楽しみですね!

公式サイトでは「田んぼでCAMPができるまで」のコラムも公開されています。

田んぼでカフェ 田んカフェ!

これまでのお二人のカフェ経験も生かされた、田んぼで真ん中カフェ。

田んカフェ!の様子はこちらの動画をご覧ください。

お米のお菓子

イナポン!

添加物は使用せず、原料は「米、砂糖、塩」の3つのみ。想いの詰まったお米のお菓子は、発売わずか2年半で、20000袋も売れたそう!ご購入はこちらから。

稲作本店

https://farm1739.com

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